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△:15:00~19:00
バレーボールによる肩の痛みは、最初はプレー後の違和感や軽い疲労感として現れることが多く、初期段階では「少し痛いけど動かせる」程度の症状がほとんどです。
しかし、これを放置して練習を続けると、徐々にスパイクやサーブの振り抜き時に鋭い痛みを感じるようになります。
特に多いのは、肩を上げる・振りかぶる・腕を後ろに引く動作での引っかかり感や刺すような痛みです。
動作中に「ゴリッ」「コキッ」と音がしたり、肩の前面や上方にズキッとする痛みが走るのも特徴的です。
痛みが強くなると、肩を90度以上に上げられない、ボールを強く打てない、サーブで力が入らないなどの機能低下が現れます。
また、夜間に痛みが強くなる「夜間痛」が起こる場合もあります。
この夜間痛には大きく2つのタイプがあります。
1つは、寝返りの際に肩が圧迫されることで起こる機械的刺激による痛みです。
特に患側(痛みのある方)を下にして寝たとき、肩峰下滑液包や腱板部が押しつぶされるように刺激され、鋭い痛みが走ります。
もう1つは、上腕骨頭の前方変位により、仰向け姿勢でも肩関節に持続的な牽引ストレスがかかるタイプです。
関節包や前方の靭帯が常に軽く引っ張られる状態になり、重力によって骨頭が下方向へわずかに引き下げられることで鈍痛が出現します。
この痛みは「じんわりうずく」「寝ているとズーンと重い」と表現されることが多く、炎症が深部にまで及んでいるサインです。
進行例では、ローテーターカフの筋力低下が起こり、肩の安定性が失われ、動かすたびに関節がグラつくような不安定感を感じるようになります。
この状態が続くと、ボールを打つたびに腱や関節包が摩耗し、インピンジメント症候群や腱板損傷へと発展するリスクが高まります。
また、痛みを避けるためにフォームを無意識に変えると、肩甲骨や体幹の連動が崩れ、
背中・首・肘など別の部位にも負担が広がります。
「肩を上げると背中がつる」「首まで張る」「肩甲骨の動きが重い」といった症状が出る場合は、
肩甲上腕リズムの乱れが生じている可能性があります。
このように、肩の痛みは単なる筋疲労ではなく、
関節の不安定性・炎症・代償運動・重力ストレスが重なった複合的な障害として進行します。
早期に正確な評価と治療を行うことが、慢性化や競技離脱を防ぐ鍵となります。
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