尺骨神経は手首を曲げたり、小指を曲げたり、親指以外の4本の指の開閉運動並びに小指の感覚(薬指の小指側半分も)などを司っています。
尺骨神経に麻痺が生じるとこれらに障害が現れます。
麻痺を生じる圧迫の受けやすい場所が2か所あります。
1つ目は皆さん経験がお有りではないでしょうか?
肘を硬いものにぶつけた時に指にしびれが走ったこと。
肘の内側に存在しますが、その場所で尺骨神経が圧迫されて現れた麻痺を’肘部管症候群’と呼びます。
もう1つは手のひら小指側にある狭い通り道。
ここが原因で発症したものを’ギオン管症候群’と呼びます。
これら以外にも骨折などのケガで直接尺骨神経を損傷してしまって発症するケースもあります。