顔面神経麻痺の症状は、主に顔の片側に現れます。
代表的な症状には以下のようなものがあります。
顔の片側が動かない、表情が作れない
目を閉じにくい、まばたきができない
口角が下がり、飲み物がこぼれる
味覚の低下や涙・唾液の分泌異常
顔のこわばりや違和感
額にシワを寄せられない
これらの症状は、神経の損傷や炎症の程度によって軽症から重症までさまざまです。
また、発症初期には痛みや耳鳴り、音が響いて聞こえる「聴覚過敏」がみられることもあります。
発症から2〜3週間が神経回復の重要な時期とされ、この間に適切な処置を行うことで後遺症を最小限に抑えることができます。
回復が遅れると、「顔面拘縮(こうしゅく)」と呼ばれる筋肉のこわばりや、非対称な動きが残る場合もあります。
そのため、早期の治療開始と継続的なケアが重要です。