脊柱管狭窄症に限らず、神経痛(痛み、痺れ)は神経周囲の組織の影響で圧迫、牽引が起き、神経内血流が低下していることが原因となることが多いです。
鍼灸治療では、障害を受けている神経やその周囲の循環を改善する効果があります。
基本的な治療法としては「夾脊」と呼ばれる背骨沿いにあるツボへの刺激になります。
また、症状の出ている臀部、下肢にも鍼灸での刺激を行います。
症状の緩和、反射による神経根(神経の根本)周囲の循環改善が期待できます。
・症状が軽度で手術を施行するほどではないが辛い方
・手術が怖い、リスクが高く受けたくない、手術は受けないと決めている方
・手術後しびれが残っている
などの方は、鍼灸治療受けられることをすすめています。
脊柱管狭窄症は度重なる負荷や加齢により脊柱管周辺組織(靭帯、椎間板、椎骨)分厚くなったりずれたりして脊柱管が狭くなってしまっている状態です。
脊柱管が狭くなってしまっていることで神経を圧迫し神経内の血流が悪くなるなどの異常をきたし
痺れや痛みの症状がでるといった状態です。
鍼灸治療では、その周辺組織の循環を改善する目的で「夾脊」と呼ばれる背骨の際にある
ツボを用いた治療を行います。
また、神経症状(痺れ、痛み)が出ている部位への鍼灸治療も症状緩和に効果的です。
腰部の脊柱管狭窄症で坐骨神経に症状が出ている場合、臀部や大腿部(お尻やもも裏)
ふくらはぎや脛、足の甲や足裏といった部位に症状が出る事が考えられます。
それらに対応したツボに鍼灸治療を行っていきます。
例えとして脛の症状が強いときは「足三里」「陽陵泉」が代表的なツボになります。